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ブルームバーグ東京発 信用リスクを読む
本, 上野 孝司
平均的な顧客フィードバック : 4.9 5つ星のうち（2人の読者）
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電子ブックブルームバーグ東京発 信用リスクを読む無料ダウンロード - メディア掲載レビューほか 信用リスクを読む 2001年秋以降、国内ではマイカル、海外では米エンロンやワールドコムなどが破綻し、社債は債務不履行となり、金融市場で「信用リスク」に関心が集まるようになった。本書は「ブルームバーグニュース」が連載したコラム「信用リスク再考」に関連記事を加えたもの。信用リスクに関する内外の様々な話題を取り上げる。2002年、日本ハム、三井物産、東京電力など日本を代表する大企業に不祥事が続いた。日ハムの社債利回りのスプレッドは急激に拡大したが、東電に大きな動きはなく、三井物産は両社の中間程度で動いた。日ハムは消費財を扱い、消費者の意向次第で窮地に追いやられるのに対し、東電が扱うのは公共財で、不祥事が業績に直結しないというのがその理由である。国家の信用リスクにはまた別の要素が加わる。米同時多発テロ後、トルコは米軍に対し、基地提供という最大限の協力をした。国際金融界では、トルコが西側につくことで国際通貨基金（IMF）から80億ドルの追加融資を取りつけたとささやかれているという。一方、アルゼンチンはIMFが12億4000万ドルの融資を見送ったことで、経済危機に拍車がかかった。投資家は国家の信用力と深く関わる政治情勢にも目を配ることが必要と説いている。 （日経ビジネス 2004/05/03 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.） -- 日経BP企画 出版社からのコメント ●本邦初の実証分析に基づいた信用リスクの解説書です。歴史的な事例を基に、数式を一切、使用しないで平易に要点を述べたもので、どこからでも読めます。東洋経済、日経ビジネス、エコノミストなどでも取りあげられ各界から大きな反響がありました。また、資本市場を社会学的視点からの分析を試みているのも大きな特徴。以下、識者のコメントです。 榊原英資（慶大教授）「スティグリッツが信用の経済学の理論なら、本書は実証分析としての意義があろう」 持田信樹（東大教授）「時機を得ているだけでなく、信用リスクに関する豊富な事例が満載された貴重な研究」 後藤文人（メリルリンチ日本証券）「文化論・社会学的な視点からの信用リスクのコメントは出色の出来」 商品の説明をすべて表示する
以下は、ブルームバーグ東京発 信用リスクを読むに関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
著者の経歴はデリバティブからスタートしているようです。したがってどれだけ不純な動機からこれらの金融商品が１９９０年前後に日本に導入されたかについては、おそらくここに書ききれないほど言いたいことがあると思われます。この信用リスクなる新しい概念についても、この著者の慧眼は、実は最後の短い結論の部分に集約されています。それは信用リスクなる概念（別な言葉で言えばイデオロギー）が、経済メディアの言葉の遊びとは別に、本当に日本の企業社会に根付くものなのかどうかについての深刻な疑念です。著者は”煽り”と”癒し”というキーワードでこの根本的な矛盾を表現しています。つまり個々の企業が、互いに独立した信用リスクの属性とその展開の軌跡をもち、その企業の運命への支配権を個々の企業が持つはずだ、いや、持っているべきだ、そしてそれが社会的な費用分担の上で、善でありかつ効率的であるに違いないという強い価値判断をもつイデオロギーに社会全体が染まったときに、初めて信用リスクなる概念が現実的に意味を持つのだという点です。つまり信用リスクなる言葉も、一つのイデオロギー偽装のための概念でしかないし、金融市場のニヒリズム性を反映したものでしかないということです。著者には、この結論の部分をさらに掘り下げた次の著作を期待します
de 上野 孝司
4.9 5つ星のうち (2 人の読者)
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